昨年のクリスマス。テロリストがアムステルダム発デトロイト行きの米デルタ航空機爆破を図った事件は“Underwear bomber”(下着爆弾男)として米社会に衝撃を与えた。 ナイジェリアの裕福な銀行家の家庭に育ったアブドルムタラブ容疑者(23)は、爆発性粉末の入った包みを下着に縫い込み、毛布に隠して注射器の化学物質を注入し、爆発させようとした。容疑者を取り押さえ、火を消したオランダ人男性は一躍英雄となった。 2001年の米同時テロから9年。この事件は、米国で大型テロへの警戒感が薄れつつあることに警鐘を鳴らした。

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