ドイツ経済復活のワケ

執筆者:フォーサイト編集部 2010年10月29日

 本日の朝日新聞で、フォーサイトの推薦人でもあるジャーナリストの池上彰さんが「新聞ななめ読み」というコラムでノーベル文学賞についてお書きになっています。乱暴に要約すると、コラムの趣旨は、新聞の記事ではノーベル文学賞を受賞したバルガス=リョサついて、一般読者にはほとんど何も伝わらない、ということです。フォーサイトも一連の記事は中南米文学の愛好サークル以外には何の影響もない内容だと思い、ガルシア・マルケスとリョサの関係などに触れることで、何とか面白い記事ができないものかと考えたのですが、残念ながら断念しました。よって、我々にも新聞各紙を批判する資格はありません。ただ、その代わりというわけではありませんが、10月19日付の「中南米の部屋」で、遅野井茂雄・筑波大学大学院教授がバルガス=リョサについて非常に深くわかりやすいエントリをお書きになっています(「バルガス=リョサとフジモリ――20年後の明暗」)。1990年のペルー大統領選で泡沫候補のアルベルト・フジモリにまさかの敗北を喫したバルガス=リョサ。当時ペルーの日本大使館に勤めていた遅野井さんら日本人に対し、リョサの支持者から向けられた「射るような視線の冷たさ」。エントリではこの2人と現職大統領アラン・ガルシアとの深い因縁についても触れられています。文学論ではありませんが、本来のフォーサイトの視点でノーベル文学賞を見つめています。

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