九州は福岡市――。週末ともなると、「かもめ族」が大挙して押し寄せてくる。長崎方面から特急「かもめ」に乗って、買い物や遊びにやってくる若者たちのことである。「天神一泊格安ツアー」という新聞の折り込み広告が佐賀や熊本で盛んに配られており、地元の商店街を嘆かせている。 福岡の地元金融機関が福岡県以外の九州地区に住む十五歳から五十九歳までの人を対象にアンケート調査したところによれば、九八年一年間に福岡市にやってきた回数は、佐賀県が一番多くて六・五回、長崎四・一回。大分四・五回に達した。福岡に来る人の数は延べで年間二千二百万人にのぼる。
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