IT(情報通信技術)が、人々のさまざまな可能性を広げるものであることに異論を挟む人は少ないだろう。それは健常者だけでなく、身体の不自由な人たちにとっても同じだ。だが、ITと身体の不自由な人々の関係を考えていくと、そこにはITがもたらす社会変容と、それを受け入れるための素地をいかに作っていくかなどといった問題が見えてくる。「たしかにテクノロジーは障害を持つ人を虜にしてしまうところがあるし、そうした楽観論を否定する気もありませんが、道具と人のインターフェイスをめぐる突っ込んだ考察が必要なのではないでしょうか」

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