小倉昌男。今さら多くの説明を必要としないであろう。ヤマト運輸元会長で、「宅急便」の生みの親として知られ、運輸省などとの“闘争”を経て規制緩和の流れを作り出した人物である。 九五年に経営の一線から身を退き、現在は財団法人ヤマト福祉財団の理事長という職にある。功成り名を遂げて社会への恩返しの毎日といった身分であるが、この新年に経済誌が特集した「日本の社長が選ぶ二一世紀型経営者」のランキングでは、あまたの現役経営者を抑えて一二位にランキングされた。今なお経営者としての評価が高いのみならず、さらなる期待を持たれてもいる。

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