リマの外交筋やマスコミ関係者の間では、五月のペルー大統領決選投票後に軍がクーデターを起こすのではないかとささやかれている。 これは、決選投票で二人の有力候補である「可能なペルー」のトレド氏、「アメリカ革命人民同盟」(アプラ)のガルシア氏のい、ずれが当選しても得票率が低く、政治の混迷は必至と予想される中、若手将校の間で「国家を救うため軍部が決起すべきだ」との声が出始めているためだ。若手将校らは、一九七五年自らクーデターで政権を掌握、八〇年に民政移管を実現したモラレス・ベルムデス元将軍を担ぎだそうと画策しているとの観測もある。
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