「共産党主義の亡霊来る」「悪党、恥を知れ」――。24日間にわたる金正日朝鮮労働党総書記の訪ロを報じるロシア紙には、過激な見出しが躍った。厳重警備の中、シベリア鉄道を超低速運転で進んだ“お召し列車”は、ロシアの列車ダイヤを大幅に狂わせ、庶民にはいい迷惑だったらしい。列車への投石やレールに石を置く妨害事件も伝えられた。 一方で、ロシア人にとって、「共産主義の亡霊」は、得意のアネクドートの格好のネタを提供したようだ。 金正日総書記の訪ロ準備にあたる北朝鮮代表団がクレムリンにやって来た。 代表団「金正日同志がレーニン廟を訪れた時、レーニンが立ち上がって、朝鮮語で歓迎のあいさつをするようにしてほしい」
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