「水道」の民営化は世界を救えるか

地球規模で水不足が起きている。人的被害も広がり、「水戦争」ともいうべき状況も生まれている。水道事業の民営化はビジネスチャンスを生むと同時に、水不足を解消する方策となるかもしれない。[ロンドン発]二〇〇一年、インドとパキスタンの軍事的緊張が最悪の事態に至らなかった理由について、いくつかの分析がなされた。ひとつは言うまでもなく核の抑止力であり、もうひとつは国際社会が緊張緩和のために動いたからでもある。だが、この時、インド側がさらなる「抑止力」に思いを馳せていたことは知られていない。それは水である。パキスタンの一部は、インドを源流とする川から取水している。もしもインドがパキスタン北部の肥沃な平地への水の供給を断ったら、どういうことになるか……?

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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