中国経済の行方を担う注目すべき「二つの新組織」

執筆者:吉田隆文 2003年5月号
タグ: 中国
エリア: 中国・台湾

[北京発]業績不振の国有企業と膨らむ金融機関の不良債権――。中国経済が抱える二つの難問に取り組む政府機構が発足した。「国有資産監督管理委員会」(国資委)と「中国銀行業監督管理委員会」(銀監会)だ。この二つの省庁は、胡錦濤国家主席―温家宝首相の新政権が取り組む改革の司令塔となる。 天安門広場にほど近い官庁街に建つ国家経済貿易委員会(経貿委)の庁舎。四月六日午前十時過ぎ、北門から出てきた三人の職員が古い看板を外し、「国有資産監督管理委員会」と書かれた新しい看板を掲げた。権限のおよぶ国有資産は総額約十一兆元(百五十七兆円)。国有企業改革を進めるために立ち上げたスーパー官庁だ。トップに就任した李栄融氏は、朱鎔基前首相の信任が厚く、旧経貿委の主任(閣僚)を務めてきた産業政策通として知られる。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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