四月二十九日、ついにグーグルが新規株式公開(IPO)計画をSEC(米証券取引委員会)に登録した。結論から言う。私はこの株式公開計画のままグーグルがIPOすることに対し、ここに反対の意を表明したい。 本欄ではすでに五回連続でグーグルについて取り上げてきた。それは私が「グーグルの革新性を知ることは、ネット社会の今後を考えることと同義」と確信しているからである。そしてもちろん、グーグルのこれまでの達成には、深い敬意を抱いている。その上で敢えて言う。グーグル創業者たちよ。責任の重い「公開企業の経営」を甘く見てはいけない、才能に驕ってはいけない、調子に乗っちゃいけないのだ。

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