ムスリム同胞団は、先週末の協議で、大統領選挙への支持候補者を決められず、3月10日に開始する立候補登録が終了する4月8日以降に、支持候補決定を先送りすることになったようだ。
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/1/64/35027/Egypt/Politics-/Brotherhoods-party-postpones-announcing-their-pres.aspx
軍の威信が揺らぐ中、「コンセンサス候補」を示して軍に助け船を出し、主導権を握ろうかというところだったが、結局再び「自らは矢面に立たない」「勝ち馬に乗る」という基本路線に戻ったと言えよう。さまざまな不満や摩擦が噴出するエジプト政治を積極的に引っ張っていく勢力としての能力は示せなかったが、逆に今回の支持候補表明見送りは、組織としての粘り強さ、慎重さをよく示してはいる。
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