インドの医療水準には定評がある。正確に言うと、海外からのメディカル・ツーリズム客を受け入れているような高級病院チェーンでの医療水準なのだが、心臓外科や人工関節、骨髄移植などの分野ではかなりのレベルにあるのは間違いないだろう。経済成長による所得増に加え、日系保険会社などが相次ぎ進出していることもあって医療保険加入者も順調に増えており、医療は一大サービス産業になりつつある。信用格付け会社フィッチによると、インドの医療サービス部門は現在約650億ドルの市場規模であり、これが今後も年率20%で成長、2015年には1000億ドル規模に達する見通しだという。
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