3月14日、フィリピン国会の任用委員会はアキノ大統領が昨年5月に駐中国大使に指名した李永年を「能力不足」を理由に拒否した。任用委員会はすでに2度にわたって李の任用を拒否しており、今回が3回目。伝えられるところでは、南シナ海における主権問題、ASEAN問題、中国とフィリピンの関係などに関する委員会の質問に満足な返答が出来なかっただけでなく、英語とタガログ語による表現能力に疑問符がつけられた、とのことだ。昨年5月以来の委員会の対応からして、フィリピンの中国大使人事は先延ばしのまま推移する可能性は大きい。
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