現職バラク・オバマ大統領とミット・ロムニー共和党大統領候補との対決に、遂に米国の有権者の審判が下された。今後4年間の米国の舵取りは、引き続きオバマ大統領に委ねられる。選挙キャンペーンの最終盤の各種世論調査では、「激戦州」でオバマ大統領がわずかに優位を維持していたものの、全米レベルでの世論調査では両候補ともほぼ互角の争いを展開していた。そのため米主要メディアの一部は、1800年大統領選挙以来212年ぶりに、両候補の獲得大統領選挙人数が同数の269名となる可能性を指摘するほどだった。
ところが、現時点では接戦のために勝敗が未だ確定していないフロリダ以外の「激戦州」7州(オハイオ、ノースカロライナ、ヴァージニア、コロラド、アイオワ、ネヴァダ、ニューハンプシャー)については、ノースカロライナ以外の6州でオバマ大統領が勝利を収めた。オバマ大統領の獲得大統領選挙人数は303人に達し、300人台に乗せた(フロリダ州でこのままオバマ大統領の得票がロムニー候補を上回って勝利した場合、オバマ大統領の最終的な獲得大統領選挙人数は332人に達する)。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン