米ボーイングを追い抜き、一昨年に航空機の受注数と引渡し数の両方で世界トップに躍り出た欧州エアバス。同社が総力をあげて開発してきた総二階建て超大型機「A380」が今春、いよいよ飛行試験にのぞむ。来年半ばにはシンガポール航空が初めて同機を欧州や豪州との間の長距離線に就航させ、仏エールフランス航空なども続く。 A380は通常のエコノミー、ビジネス、ファーストの三クラスタイプで五百五十五席、最大で八百五十席超まで設置可能。大量輸送に加えて新素材の多用による軽量化で燃費を向上させ、一座席あたりの運航コストはボーイングのジャンボ機「747」を約一五%下回る。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン