民主化勢力の弾圧を続け、東南アジア諸国連合(ASEAN)のお荷物扱いされてきたミャンマーの軍事政権に対して、よき理解者の立場をとってきたマレーシアが方針を転換。ミャンマー民主化への圧力をかけ始めている。 昨年十二月に首都クアラルンプールで開かれたASEAN外相会議で、マレーシアのサイドハミド外相がミャンマーに対し、突然の首都移転問題や自宅軟禁中の民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんの解放を例に挙げながら「もっと情報公開を進めるべきだ」と注文。また、「ミャンマー問題がASEAN全体に大きな影響を与えている」とも発言。対ミャンマー政策の変化を明確に打ち出した。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン