米「排ガス規制」に着々と手を打つ日本メーカー

執筆者:清水常貴 2006年12月号

厳しさを増す米カリフォルニア州と連邦政府の排ガス規制。だが、準備怠りない日本の自動車メーカーには独り勝ちの懸念すら――。 九月下旬、本田技研工業は次世代技術を公開した。新型燃料電池車や一〇〇%までのエタノール混合燃料に対応できるフレキシブル・フューエル・ビークル、燃費を向上させたガソリンエンジン車も公開されたが、目玉は新世代ディーゼルエンジンだった。新開発の触媒で、NOx(窒素酸化物)排出量をガソリン車並みのレベルにまで低減したディーゼル車だ。ホンダはそのディーゼル車を三年以内に発売すると強調したが、それは二〇〇九年から始まる米国の排出ガス規制の、特にカリフォルニア州の排ガス規制の「クリア宣言」でもあった。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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