『スポーツニュースは恐い 刷り込まれる〈日本人〉』というタイトルを見る限り、「スポーツ本」に見えるが、これはあくまで「メディア研究」についての本だ。 著者の森田浩之氏はイギリスでメディア学の修士号を取得し、その題材としてスポーツニュースを取り上げたのだが、興味深い指摘が随所に見られる。 森田氏は「この本がやろうとしているのは、見えにくいスポーツニュースのイデオロギーを言葉の向こう側から引っぱりだしてくることだ」と書く。そのイデオロギーとは、女性アスリートに向けられる「無意識のセクハラ」だったり、日本人メジャーリーガーに背負わされる「物語」であったりする。

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