テロリストの誕生(15)「早く来て! みんな死んだのよ」

執筆者:国末憲人 2015年8月7日
エリア: ヨーロッパ 中東

 女優として舞台に立つ傍ら、弁護士としても活躍した推理作家――。栗色の髪に緑の瞳のシゴレーヌ・ヴァンソン(41)は、その華やかな肩書から想像しにくい地味なたたずまい、内気そうで穏やかな話しぶりの女性である。

 フランス中部リヨン郊外に生まれ、電力企業で働く父の仕事の都合で少女期の約6年を東アフリカのジブチで過ごした。帰国後はパリ郊外に暮らし、俳優養成学校に通って舞台女優としての経歴を積んだ。日本でも公開されたダニエル・トンプソン監督の2006年の映画『モンテーニュ通りのカフェ』に端役で出演している。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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