女優として舞台に立つ傍ら、弁護士としても活躍した推理作家――。栗色の髪に緑の瞳のシゴレーヌ・ヴァンソン(41)は、その華やかな肩書から想像しにくい地味なたたずまい、内気そうで穏やかな話しぶりの女性である。
フランス中部リヨン郊外に生まれ、電力企業で働く父の仕事の都合で少女期の約6年を東アフリカのジブチで過ごした。帰国後はパリ郊外に暮らし、俳優養成学校に通って舞台女優としての経歴を積んだ。日本でも公開されたダニエル・トンプソン監督の2006年の映画『モンテーニュ通りのカフェ』に端役で出演している。

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