『フォーサイト』ウェブサイトの右側に設けてもらっている「中東通信」の欄で、「世界の『壁』を中東から考える」と題して、断続的に中東各地に現れていく壁やフェンスや堀を、取り上げている。
これは中東に限定された問題ではない。グローバル化の進展が極まる中で、逆説的に、各地で様々な壁が築かれるようになっている。
メキシコとの国境に壁を作れと叫んで聴衆を熱狂させ、リベラルな有識者の顰蹙を買ったトランプ候補が米大統領選挙で勝利したことで、グローバル化の進展が逆説的にもたらす「壁」は、現在の国際政治の支配的なシンボルとしての地位を確立したのではないか。
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