堕ちゆく世界の迷走 (76)

中国経済の「アキレス腱」を照らすマネー市場の「反乱」

不動産バブルも弾け、建設がストップしたままの高層マンション群。中国ではこうした「鬼城(ゴーストタウン)」が各地に存在する(C)時事

 

 中国の金融市場がおかしい。国外への資本流出が加速している。国内の債券市場は売りの嵐に見舞われている。米国株の上昇をしり目に中国株は元気がない。仮想通貨ビットコインの相場が急騰し、取引高も膨らんでいるが、その9割は中国勢といわれる。トランプ次期米大統領の登場で、米中は冷たい競合関係に入った。時ならぬマネー市場の乱は、中国側のアキレス腱をくっきりと照射している。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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