航空機から投下されたり地上から発射される「親爆弾」が空中で分解、数百個の「子爆弾」を吐き出し、広範囲の目標を攻撃する。戦時中だけでなく戦後も不発弾が市民に死傷者を出している「クラスター爆弾」を事実上全面禁止する条約案が、今年五月、日英独仏など百十一カ国の賛成で採択された。条約案は十二月にノルウェーの首都オスロで署名され、三十カ国が批准すれば発効する。近年では珍しい軍縮の成功例だ。 立役者は「クラスター爆弾連合(CMC)」。八十の国の二百五十以上に及ぶNGO(非政府組織)の連合体が、国家と対等以上の仕事を成し遂げた。
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