「自衛官の暴言」から「クーデター」発言に異議あり

執筆者:林吉永 2018年5月8日
エリア: アジア
現在の政治、自衛隊の状況でクーデターの可能性などあるのか(C)時事

 

 4月16日、民進党の小西洋之参院議員が現職自衛隊幹部である統合幕僚監部3等空佐に、国会前の路上で「国民の敵」などと暴言を浴びたと、翌日の参院外交防衛委員会で公表した。そしてその行為に対する批判として、「将来日本で自衛隊のクーデターが起きる」とも発言した。

 防衛省によると、当該自衛官は「国民の敵」との言葉は否定したものの、「日本の国益を損なう」など暴言の事実は認めたため、本日(5月8日)中にも何らかの処分を下すという。

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執筆者プロフィール
林吉永(はやしよしなが) はやし・よしなが NPO国際地政学研究所理事、軍事史学者。1942年神奈川県生れ。65年防衛大卒、米国空軍大学留学、航空幕僚監部総務課長などを経て、航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、幹部候補生学校長を歴任、退官後2007年まで防衛研究所戦史部長。日本戦略研究フォーラム常務理事を経て、2011年9月国際地政学研究所を発起設立。政府調査業務の執筆編集、シンポジウムの企画運営、海外研究所との協同セミナーの企画運営などを行っている。
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