【ブックハンティング】マスコミ業界はなぜ「規制改革」に反対するのか

執筆者: 長谷川幸洋 2019年3月20日
タグ: 日本
エリア: アジア
一部を除いて処方薬の大半はインターネット販売が認められていない(写真はイメージです)

 

 世の中にはいまだに、ばかばかしい政府の規制がたくさんある。

 なぜ規制はなくならないのか。規制をなくして、便利で効率的な社会にしようとすると、なぜ猛烈な抵抗に遭うのか。それどころか、ひどい場合は個人攻撃を受けて、社会的評価さえ貶められかねない。

 本書『岩盤規制―誰が成長を阻むのか―』(新潮新書)は、長年にわたって政府と民間部門の第一線で規制改革に取り組んできた著者による「規制改革をめぐる最新にして最良のテキスト」である。著者の原英史氏は経済産業省出身で規制改革・行政改革担当大臣補佐官などを務めた後、退官し、現在は政策シンクタンク代表を務めている。つまり、規制改革の「プロ中のプロ」だ。

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執筆者プロフィール
長谷川幸洋(はせがわゆきひろ) ジャーナリスト。1953年千葉県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、77年に中日新聞社入社、2018年3月、東京新聞・中日新聞論説委員を最後に退社。ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士。財政制度等審議会臨時委員、政府税制調査会委員などを歴任。規制改革推進会議委員。『日本国の正体 政治家・官僚・メディア---本当の権力者は誰か』(講談社)で第18回山本七平賞。『2020年新聞は生き残れるか』(講談社)、『官僚との死闘700日』(講談社)、『ケント&幸洋の大放言!』(ビジネス社)、最新刊『明日の日本を予測する技術〜「権力者の絶対法則」を知ると未来が見える!』(講談社)など著書多数。テレビ朝日「朝まで生テレビ!」、BS朝日「激論!クロスファイア」、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」などテレビ、ラジオ出演多数。
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