財務省の事務次官に矢野康治主計局長(1985年入省)が昇格した。菅義偉首相が官房長官時代に秘書官を務め、首相の信任が厚いとされる。霞が関では安倍政権以降、この10年、忖度やごますりがまかり通ってきた。この官僚社会の中にあって、矢野氏は菅首相に当時からはっきりと直言してきた。官僚に対する辛口のコメントで知られるテレビ朝日の「モーニングショー」のコメンテーター・玉川徹氏も「矢野氏は改革派」と認め、一目を置く存在だ。「異色」の事務次官が財務省のトップに立った。
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