民泊に落ち着き、真智と信也は今後の策を相談する。綾瀬駅での出来事もあり、真智が頼りにする仲間についても気にかかり……。
[承前]
「いい」と信也は言った。「わたしも、聞いたりしないほうがいいだろう」
「沖本さんは、共同統治地域までわたしたちを送ってくれたあと、何か当てはあるんですか?」そう言ってから、真智は苦笑した。「何も確かめずにここまで付き添ってもらっていて、呑気過ぎますけど」
「わたしも、友達なり親族なりを頼るさ」
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