「わが国には無かったり遅れていたり、自力開発に膨大な時間と費用を要する新技術を、ロシアから積極的に導入する方向が固まりました」と中国筋は明言した。ここ三年ほど、中国がロシア製戦闘機のコピー機を輸出するなどしてロシアを怒らせ、停滞していた中露の軍事技術・兵器交流が再び加速するという。原油など資源価格の下落でロシアの懐が寂しくなったタイミングをとらえ中国が資金提供を持ち掛けた格好だ。中国は、ロシアからのコピー批判に対し「今後は厳しく管理する」と伝え、対するロシアは供与可能な兵器や軍事技術の“売り物リスト”を次々と提示しているという。
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