【Explainer】インド小売市場の覇権をめぐりアマゾンが繰り広げる泥仕合

2022年3月22日
タグ: インド
エリア: アジア
アマゾンにとってはインド市場参入の成否がかかっている (REUTERS/Brendan McDermid)
9000億ドル(約108兆円)のインド小売市場で、米アマゾンとインド小売り2位フューチャー・グループ間の係争が続いている。直接的にはフューチャーの資産売却計画をめぐる争いだが、その背景には同市場で巨大な存在感を持つリライアンス・インダストリーズを抑え込みたいアマゾンの思惑が垣間見える。

[ニューデリー発ロイター]米アマゾン・ドット・コムとインド小売り2位のフューチャー・グループが、1年以上にわたって法廷闘争を続けている。

 アマゾンとフューチャーは今月に入り、一度は法廷外での和解協議に応じることで合意した。しかし3月15日、両者は協議の失敗を最高裁に報告。

 その経緯は複雑だが、コロナ禍によって経営に打撃を受けたフューチャーの34億ドル(約4100億円)に上る資産売却計画が、大富豪ムケーシュ・アンバニ氏率いるインド最大のコングロマリット、リライアンス・インダストリーズに阻まれているという格好だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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