インド有力財閥「リライアンス」兄弟分裂の末路 

執筆者:緒方麻也 2022年1月27日
タグ: インド
エリア: アジア
ADAグループを率いる弟のアニル・アンバニ氏(C)EPA=時事
2006年に兄弟間で分裂したインドの有力財閥リライアンス・グループ。兄が米グーグルなどから多額の出資を集め時の人となる一方、弟は相次ぐグループ企業の破綻で経営者失格の烙印を押されることに。

 

 タタ・グループと並び称されたインドの有力財閥「リライアンス・グループ」が創業家兄弟の主導権争いから分裂して15年余――。弟アニル・アンバニ氏(62)が率いるリライアンス・アニル・ディルバイ・アンバニ・グループ(ADAG)の崩壊が決定的となった。

 国家会社法審判所(NCLT)は昨年12月上旬、インド中銀(RBI)の申し立てを受け、債務超過・破産法(IBC)に基づき、ADAGの基幹会社であるノンバンク大手リライアンス・キャピタルの破綻処理開始を承認した。

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カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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