キューバ経済危機が招いた過去最高レベルの移民ラッシュ

執筆者:山岡加奈子 2022年7月27日
タグ: バイデン
エリア: 中南米
二重通貨廃止が人々の暮らしにもたらした危機(C)EPA=時事
生活苦から米国へ向かうキューバ移民が急増しているが、バイデン政権はそれを容認する政策をとっており、この波はしばらく続きそうだ。片や「低賃金労働者」を求める米国、片や国民の不満のガス抜きをしたいキューバの利害が奇しくも一致した格好だ。

 

 キューバから米国への移住者が急増している。

 米国税関・国境警備局によれば、2021年10月から5月末までの8カ月間で、11万4000人のキューバ人がメキシコと米国間の国境を越えて米国に入国したという(Immigration to US: Cuba’s new emigration boom dwarfs those of the past | International | EL PAÍS English Edition (elpais.com))。さらに2カ月後の7月16日の報道では、15万7000人と増加している(Continúa el éxodo masivo: 157 mil cubanos han llegado a EEUU en solo nueve meses (periodicocubano.com))。

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カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
山岡加奈子 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所 主任研究員。早稲田大学法学部卒業後、シカゴ大学大学院国際関係学科修士課程を経て、1989年にアジア経済研究所(現・日本貿易振興機構アジア経済研究所)に入所。地域研究センター・ラテンアメリカ研究グループ主任研究員を務める。1994年~1996年に在ハバナ海外派遣員(キューバ共産党中央委員会付属アジア・オセアニア研究所客員研究員)、2005年~2007年に在ケンブリッジ海外調査員(ハーバード大学ロックフェラー・ラテンアメリカ研究所および同 大学日米関係プログラム)。主な著作に『岐路に立つキューバ』(アジ研選書)、『岐路に立つコスタリカ: 新自由主義か社会民主主義か』(同)、『ハイチとドミニカ共和国: ひとつの島に共存するカリブ二国の発展と今』(同)がある。
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