日本からパキスタンの首都イスラマバードや商業都市カラチに飛ぶのは、簡単ではない。そもそも直行便がない。パキスタン国際航空は、以前から中国・北京経由でイスラマバード、さらに接続便でカラチに乗り入れているが、利用客は少ない。成田空港から最短の十二時間でイスラマバードに到着できることになっているが、大幅な遅延が頻発するため、ビジネス客に敬遠され続けてきた。遅延が二十四時間を超えた不名誉な伝説さえある。予定された会議に間に合わなかったという日本人ビジネスマンの苦労話は、もはや悲劇を通り越して喜劇である。
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