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ロシアは中国製半導体なしに戦えるか:イラン・北朝鮮の武器に頼る理由

9月15日、ウズベキスタン・サマルカンドで行われたプーチン大統領(左)と習近平国家主席(右)の会談は、共同声明が出ることなく終わった (C)AFP=時事
中国製ドローン導入を検討したロシアに対し、中国側は供給を望まない意志表示をしたと伝えられる。半導体大手のSMICなど、中国企業をターゲットにしたアメリカの輸出管理が一定の抑制効果を上げている。

 ロシアのウクライナ侵攻前、ロシアの開戦準備に関する情報をタイムリーにリークしていたジョー・バイデン米政権。緊迫する情勢下で、機転を利かせたアブリル・ヘインズ国家情報長官(DNI)による機密解除のやり方が巧みだった。

 しかし、ウクライナの戦闘が今春、膠着状態に陥ると、情報のリークは「中休み」(『ニューヨーク・タイムズ』)となっていた。

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カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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