今週もお疲れ様でした。海外メディアでは11月8日に行われた米中間選挙で予想されていたほど「レッド・ウェーブ」が起きず、民主党が大敗しなかったことの原因が様々に分析されています。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事4本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!
The Midterm Elections Deliver a Stunning Return to the Status Quo【Benjamin Wallace-Wells/New Yorker/11月9日付】
「火曜[11月8日]の夜、中間選挙の最初の投票が締め切られたころ、[中略]共和党と民主党は、津波は起きないにしても赤い波は押し寄せ、米国政治の基本構造が変わるとの予想を共有していた。実際にそうなるだろうと思わせる最初の選挙結果はフロリダ州で出た。共和党のロン・デサンティス候補が州知事選で20ポイントの差をつけて圧勝したのだ」
「しかし、この早い段階でのブレークスルーはすぐ、不確実性に取って代わられた。他の州でも開票が進むにつれ、一体どこに波があるのかとの疑問が膨れ上がってきた。(中略)トランプ・カントリーの象徴的な中心地であるペンシルベニアの非都市部でも民主党の上院議員候補、ジョン・フェッターマンが力強く票を伸ばし、水曜日の早朝に当選が宣言された」
「民主党は下院において、[バラク・]オバマ大統領の最初の中間選挙で63議席、ビル・クリントン大統領の中間選挙で52議席を失った。今年の変化は、はるかに小さいだろう。[ジョー・]バイデンが大統領として行っている職務に対して国民が広く不支持を示し、インフレ率が8%に達し、経済全体が不安定であるにもかかわらず、である」
米「ニューヨーカー」誌の政治・社会担当スタッフライター、ベンジャミン・ウォレスウェルズによる「中間選挙がもたらす驚くべき現状回帰」(11月9日付)はこのようにスタート。「バイデンからの離反が、これまでの中間選挙ほど決定的なものにならなかったのはなぜだろう」との疑問に対して、このような「ヒント」を挙げている。
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