「トランプの終わり」はアメリカ政治を変えるのか?

執筆者:西川賢 2022年12月1日
エリア: 北米
今、共和党は70年前のアイゼンハワー政権と同じ岐路に立たされている[11月8日、フロリダでの投票を終えた直後のトランプ前大統領]  (c)AFP=時事
トランプ前大統領の「選挙が盗まれた」との主張が中間選挙の苦戦を招いたとする共和党内の声は、同氏を退場に追い込むかもしれない。だが、急速に進んだアメリカ政治の「感情的分極化」は、トランプなしでも「嘘の中で生きる」ことを是とする風潮を生み出し続けていくだろう。

 2022年のアメリカ中間選挙が終わった中間選挙においては政権与党が敗北するということがよく指摘されるが、今回の選挙結果には完全には当てはまらなかった。

 共和党は思ったほど議席を伸ばせず、連邦下院では僅差で多数党に返り咲いたものの、 連邦上院では民主党が多数党維持に成功している。注目されていた連邦上院のスウィング・ステーツのうち、アリゾナ、ペンシルベニア、ネヴァダを民主党が制し、州知事選挙でも民主党が善戦した。

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カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
西川賢 津田塾大学学芸学部国際関係学科教授。1975年生まれ。慶應義塾大学法学研究科博士課程修了、博士(法学)。九州大学客員准教授、一橋大学客員准教授などを経て現職。現在、東京大学大学院法学政治学研究科客員研究員、慶應義塾 大学法学部訪問教授を兼務。専門は比較政治・アメリカ政治論。主著に『ビル・クリントン』(中公新書、2016年)、『分極化するアメリカとその起源』(千倉書房、2015年)、『ニューディール期民主党の変容』(慶應義塾大学出版会、2008年)など。 個人ホームページ→ http://masarunishikawa.wixsite.com/masarunishikawa
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