トランプ大統領が貿易戦争を仕掛けると警告した中国は、レアアースやその他の重要鉱物の世界最大の生産国だ［トランプタワーにゼレンスキー大統領を迎えたトランプ氏＝2024年9月27日、アメリカ・ニューヨーク］（C）REUTERS/Shannon Stapleton
［キーウ発・ロイター］ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領はロイターに対し、米国のドナルド・トランプ大統領との合意を結ぶ用意があると述べた。その合意には、米国がウクライナの膨大なレアアース（希土類）やその他の重要鉱物資源の開発に関与することが含まれる。
トランプ大統領は2月3日、ロシアの侵略を受けるウクライナに対して財政面での軍事支援を行う見返りとして、ウクライナが米国にレアアースの供与を求める考えを示した。ゼレンスキー大統領は昨秋、トランプ氏を含むウクライナの支援国に提示した「勝利計画」の中で、この構想を打ち出していた。同計画には、支援国に対して、合意に基づいてウクライナに埋蔵された重要な戦略的資源への共同アクセス権を付与することが提案されている。
トランプ大統領の発言がすべての重要鉱物を指していたのか、それともレアアースのみを指していたのかは明らかでない。同氏は、米国がウクライナの「レアアースやその他のもの」と取引することを検討していると述べた。
何が埋蔵されており、それらは何に使われるか
「欧州の穀倉地帯」として知られるウクライナには、豊富な鉱物資源も埋蔵される。その一部は防衛産業、高度技術製品、航空宇宙、グリーンエネルギー分野にとって不可欠だ。
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