【Explainer】「世界最高齢の国家元首」続投が有力、カメルーン大統領選を投資マネーはどう見るか
英語圏の分離主義など治安問題にも直面している[2019年11月12日、フランス・パリで開かれたパリ平和フォーラムに出席したビヤ大統領](C)REUTERS/Charles PlatiauREUTERS/Charles Platiau
[ナイロビ発/ロイター]1982年から政権を握るポール・ビヤ氏には、十数人の候補者が挑む。選挙人登録者数は800万人を超えるが、与党・カメルーン人民民主運動(CPDM)の党首であるビヤ氏が選挙管理機構を掌握しており、ほぼ確実に勝利するとみられている。
誰が候補者か
主な野党候補は、元雇用相のイッサ・チロマ・バカリ氏と、ビヤ氏が政権発足時に初代首相に任命したベロ・ブバ・マイガリ氏である。
だが、野党陣営で注目すべきは「不在」だ。最大の政敵モーリス・カムト氏の立候補が、選挙委員会により7月に理由の説明もなく却下されたのである。カムト氏は2018年の前回大統領選で得票率14%を獲得し、ビヤ氏の勝利には不正疑惑がつきまとった。
投資家が注目する主な争点
カメルーンは、他のサブサハラ(サハラ砂漠以南)諸国と同様に、過去10年でユーロ建て国債を発行し、フロンティア市場を狙う投資マネーの関心を集めるようになった。初の国際債券は2015年に発行し、昨年には2032年満期の債券で再び市場にアクセスしている。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン