開催中の東京国際映画祭で、台湾の呼称をめぐってトラブルがありました。開幕式典のとき、中国の代表団が主催者側に対して、「台湾の代表団は『中国台湾』の名称を使うべきだ」と猛抗議したからです。台湾側は開幕式典に参加できず、中国側も主催者が要求を受け入れなかったため、参加を取りやめました。
台湾問題で「名前」をめぐるトラブルはしばしば起きますが、今回は台湾から主演映画のために来日していた女優のビビアン・スーが涙の抗議会見をしたこともあって、台湾のメディアも大々的に報道し、最近は「いい話」が多かった中台間で久々の対立局面となりました。

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