放送デジタル化をめぐり、放送法改正を民放側が求めているときだけに―― 自民党総裁選に橋本龍太郎元首相や小泉純一郎元厚相が出馬を決め、七月の参院選へ向けた政界再編の動きが盛り上がってきた。選挙の季節になると決まって頭をもたげてくるのがテレビ局の政治報道に対する永田町の牽制だ。しかし、今回は選挙前の恒例行事とばかり言えない趣だ。放送デジタル化を生き残るため規制緩和を訴える民放業界と、逆に規制強化で言論統制を狙う自民党がにらみ合っている。「有害な番組を流す放送局は、食中毒を出した店と同じ。営業停止にできるようにすべきだ」
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