せっかく生まれたビジネスに横やりを入れてはみたものの…… 公的介護保険がスタートして一年が経過した。費用のかさむ施設介護偏重から、在宅サービス中心に移行させるのが制度の目的の一つだが、肝心の在宅サービスは利用が今ひとつ伸びず、ビジネスの縮小を迫られている事業者は少なくない。 そんな中、要介護者の外出をサポートする「介護タクシー」が急成長している。訪問介護事業者の指定を受けたタクシー会社が提供するもので、要介護者は二百十円の自己負担を支払えば、目的地まで送り届けてもらえる。足腰の弱った高齢者にとって、有り難いサービスに違いなく、爆発的に利用が増えている。

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