在米日本大使館防衛駐在官のトップ、山口昇陸将補(四九)が部下の二等陸佐に暴行を加えたとして解職された。 山口陸将補は防大十八期。米タフツ大の大学院とハーバード大への留学経験がある国際派で、統合幕僚会議で軍縮を進める軍備管理班長として外交手腕を発揮。陸上幕僚監部の要職である防衛調整官を経験している。 国連平和維持活動(PKO)協力法の成立をめぐり、世論が二分されていた当時、テレビに生出演したり、沖縄の米兵による暴行事件で海兵隊の撤退論が噴出した際には海兵隊を支援する論文を発表するなど、表舞台に出るのを避けたがる自衛官の中では異色の存在だった。

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