「米欧会計戦争」の行方を決めるのは日本

執筆者:Foresight 2002年8月号
エリア: 北米 アジア

さらに激化するのは確実となった「会計基準」をめぐる米欧間のスタンダード争い。採用方針が定まらず国内は分裂状態の日本だが、両陣営の対立を正すための責任は重い。 米国コネティカット州ノーウォークのオフィス街「メリット7」と、英国ロンドンのセントポール寺院にほど近い「キャノン・ストリート三十番地」。米英二つの街の間で会計戦争が起きている。「メリット7」は米国の会計基準を設定する民間組織、米財務会計基準審議会(FASB)の本部所在地。「キャノン・ストリート三十番地」には会計基準の世界的な統合を目指す国際機関、国際会計基準理事会(IASB)が本部を構える。お金の流れを大きく左右する会計というインフラ作りを担う世界の二大陣営は、お互いに一歩も引かない。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f