ASEANの“新盟主”タクシン首相をめぐる日中の温度差

執筆者:加藤暁子 2003年8月号
エリア: アジア

[チェンマイ発]アジアでは指導者の世代交代が進んでいる。中国、韓国に加え、マレーシアでは十月にASEAN(東南アジア諸国連合)の中心的な役割を担ってきたマハティール首相が引退する。マハティール首相に代わる東南アジアの盟主として、注目を集めているのがタイのタクシン首相だ。 タクシン首相は就任から約二年半の間、高い支持率を背景に強いリーダーシップを発揮。低所得者向け住宅建設で五年以内にスラムの解消を目指す一方、中小企業の育成策として公的資金を提供、麻薬撲滅や暴力団一掃のために治安強化も実施するなど、次々と国民受けする政策を展開している。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top