国慶節を前にした九月二十七日午後、胡錦涛国家主席は「香港工商界知名人士訪京団」と会見し、「愛国愛港の伝統を発揮して董建華長官を積極的に支持すること」を強く要求。これに対し団員の一人である李嘉誠は香港と深シンとにまたがる工業特区の建設を提案している。 八〇年代半ば以降、香港の有力企業家の北京詣では慣例化し、これが彼らの中国ビジネスに大きな保証となってきたことはいうまでもない。ただ、今回は団員たちの多くが後継者世代を伴って北京入りした点がこれまでとは違っていた。当日、曾慶紅国家副主席、呉儀国務院副総理、唐家セン国務委員、廖暉港澳弁主任主席など香港政策トップを引き連れて会見に臨んだ胡主席は一人一人と握手し、後継世代の心をシッカリと掴んだとか。
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