【インタビュー】レスター・ブラウン(ワールドウォッチ研究所所長・アースポリシー研究所代表) 食糧不足という危機はもう始まっているのかもしれない

地球環境の悪化を見つづけ、警告を発してきた思想家レスター・ブラウン氏。もはや「(対策は)不可能だということは許されない」歴史上のターニングポイントに私たちはいるのだという。 人類の未来を決するのは環境問題である――一九六〇年代にこのことに気づき、七四年、環境問題のシンクタンク「ワールドウォッチ研究所」を創設したレスター・ブラウン氏は、一貫して地球環境の悪化に警鐘を鳴らし、持続可能な社会建設のための様々な方策を提示し続けてきた。 ところが、ヨーロッパを中心に環境問題への取り組みが本格化する一方で、地球の温暖化や砂漠化など、全体としての環境は悪くなるばかり。七十歳の環境活動家は虚無感に襲われることはないのだろうか。精力的に世界を飛び回るブラウン氏に、その原動力と世界観を聞いた。

カテゴリ: 環境・エネルギー
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執筆者プロフィール
草生亜紀子(くさおいあきこ) 翻訳・文筆業。NGO職員。産経新聞、The Japan Times記者を経て、新潮社入社。『フォーサイト』『考える人』編集部などを経て、現職。
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