外交問題が山積する国会から一人の“外交通”が飄々と去った。椎名素夫氏(七四)。四半世紀にわたる議員活動を通して、国際問題に対する定見を持ち続けてきた。「議員バッジを外したら周りの景色が良く見えるようになりました。視野が広がったんだね。これまで人に会うのは仕事で、用もなくということがなかった。選挙区に帰っても、人のいない綺麗な風景を眺める機会なんてない。しかし、用事はないけれど、という部分で、人は利口になれると思うんです。だから億劫がって家にいるのではなく、秋頃から用もなく動きはじめようかと思っています」
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