2010年に前年比32.4%増の1806万台に達した中国の自動車販売が今年に入って急減速し、市場飽和の予感が漂っている。東日本大震災の影響でアジア全体に景気不安感や部品の供給不足も広がり、中国の自動車市場に不透明感が出始めた。 中国の自動車販売は前年同月比で1月は13.8%、2月は4.6%、3月は5.4%と、2ケタ以上の伸びが続いた昨年に比べ減速が目立つ。小型車減税など政府による各種の優遇制度が相次ぎ撤廃されたのに加え、交通渋滞に悩む大都市が自動車の登録台数の制限を始めているからだ。北京市では今年のナンバープレート発給を昨年の3分の1程度に圧縮する方針で、自動車販売店の廃業も出始めているという。
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