エジプトの軍部、一旦退却

執筆者:池内恵 2011年11月23日

 エジプトで、11月22日午後7時過ぎ(現地時間。日本時間では23日午前2時過ぎ)、国軍最高評議会議長のタンターウィー元帥がテレビ演説し、シャラフ暫定首相らが提出した内閣総辞職を受け入れると共に、11月28日に第一回投票が行われる選挙は予定通りに行うものとした。そして、これまで軍がタイムテーブルを曖昧にしてきた大統領選挙を、2012年7月までに行うと述べ、国軍最高評議会による統治の永続化を望んでいない旨を表明した。

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-15834844

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執筆者プロフィール
池内恵(いけうちさとし) 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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