3月25日、香港行政長官選挙が終わった。結果は胡錦濤系と見られる梁振英が勝利し、江沢民・習近平系とされる唐が惨敗した。最初から北京の中央政府が“指定”した候補が選挙委員大多数の支持を得てスンナリと勝利した過去4回(76年、92年、95年、07年)の選挙とは異なり、今回は終盤に近づくに従って縺れにもつれ、これに北京における政権交代期の権力争いが重なり、史上空前の醜い選挙となったものの、最後に勝利したのは3月15日に北京で温家宝首相が「香港は必ずや多くの香港住民に支持された特首(長官)を選出するだろう」と示唆した通り、梁振英だった。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン