厳密にはエジプト軍が設定した「48時間」の期限が過ぎたが、もちろんムルスィー大統領側が退陣する様子はない。衝突を避けるべく最後の折衝が行われているものとみられる。一時は、現地時間4時30分の期限が過ぎたら即座にスィースィー国防相の声明が国営放送で流されるという噂が流れ、タハリール広場近辺の放送局の要員や大統領直属の護衛隊を退去させたという話が広まったが、結局否定されている。しかし軍が放送局を囲んでいることは確かなようだ。
デモを組織した「反乱(Tamarrod-Rebel)」は手回しよく、現地時間4時31分に、政府系『アハラーム』紙のサイトに声明を報じさせた。「反乱運動はエジプト人に『街路と広場に直ちに出て、軍の声明を聞け』と呼びかけ:軍が民衆の側につくことを確信」とのこと。
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