南仏か青森か 熱核融合実験炉をめぐる日・EU対決の大詰め

執筆者: 2005年4月号
タグ: 日本
エリア: ヨーロッパ

 太陽と同じ原理に基づき地上でエネルギーを作り出す実験施設、国際熱核融合実験炉(ITER)計画の本体建設を巡る日欧間の交渉が大詰めを迎えている。三月上旬にブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)競争力担当相理事会は「技術的な課題はすべて検討した。あとは政治決着だけだ」との結論に達した。三月末にシラク仏大統領が訪日する際の決着を日本に促したとも受け取れる。 EUはITER本体の建設候補地として南仏カダラッシュを推し、青森県六ヶ所村に誘致したい日本と対立。カダラッシュはマルセイユから車で一時間ほどの小さな町。誘致による地元への経済効果に期待は大きい。昨秋、マスコミなどを招いた現地見学会には地元政治家ら利権絡みの関係者も大勢参加した。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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